こんにちは yukaです!
すっかり季節は梅雨に向かってますね。
二十四節気は季節を分ける目安になると言われていますがほんとにその
通りに温度や天気が変わっていくのを感じると暦を作った人ってすごい
なと毎回思ってしまいます。
さて今回は先日観劇した、コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』についてお話
ししようと思います!現在絶賛上映中なのでネタバレしない程度に…
コロナ禍の舞台は、客席を半分に減らし、開演前後のおしゃべりは小声
で、幕間の休憩はなし。
裏方さんたちは黒いマスクやフェイスシールド、目から顎下まで覆う布
マスク、アルコールを腰に下げてる方も。演者の方も衣装の一部として
マスクをつけ登場するシーンもありました。
楽屋挨拶や差し入れ、出待ちなどもできないようです。「○○屋!」など
の大向こうも聞こえませんでしたね。(劇場や演目によって対応が変わる
と思いますのでご参考までに)
開演前後がやけに静かで興奮をすぐに共有できないもどかしさやLIVEと
いえばの演者と観客のレスポンスが声ではなく拍手だったりとか。
手より先に口が動いてしまう私にはなかなか辛いものがありましたね,,,
状況が状況なだけに最善の対策だと思う反面、少し寂しくもあり物足り
なさというかなんともいえない感情も抱きました。
通常、歌舞伎には演出家さんや舞台監督さんはいませんが、コクーン歌
舞伎ではどちらもいらっしゃって、斬新な演出方法だったり、え?これ
って歌舞伎なの?なんて思う場面もあったりします。
今回もシンプルな舞台装置に、映像や鏡パネルを使って演者の人数がた
くさんいるように仕掛けたり、照明ではなく蝋燭の明かりを頼りにシリ
アスな場面に緊張感を抱かせたりと見所たくさんでしたね。
幕間の休憩がなく2時間強ぶっ通しでしたが、幕前でやる和太鼓や篠笛
のパフォーマンスは時間の感覚を忘れさせ、圧倒させられました。
今回は、勘九郎さんの息子さんの長三郎さんも出演されていました。
わたしはお二人の初舞台の時に関わらせてもらったので、その時から比
べると本当に大きくなったなぁと勝手に親戚のおばさんの気持ちになっ
てます。
芝居ができると思ったら休演、という状況でモチベーションや集中力を
保つのは難しいんじゃないかなぁと 勝手に思ったりしますが、物語が進
んでいくうちにみなさんの熱気というか、アドレナリンがドバー ー ーっ
とでる瞬間があり、ライブでしか感じることができないものを受け取れ
ました。
これが醍醐味ですよね。
オンライン○○、という言葉が当たり前になった今、改めてオフラインの
感動だったり温かさだったり、間というのを実体験できた時間になりま
した。
生活スタイルだけでなく舞台や日本伝統のスタイルもどんどん変化して
いくと思いますが、いつかまた『中村屋!』と大向こうがあって、面白
い時は声を出して笑ったり、仕掛けに驚いたり、 あの頃の活気が戻ると
いいなぁ。